安定と成長を支える財務基盤
当社の財務基盤は、過去10年間のROE低下傾向という課題を抱えています。この状況を踏まえ、中期経営計画では、「資本コストを上回る資本収益性への改善」「安定的かつ継続的な株主還元の実施」「投資規律強化によるROI向上」を基本方針として掲げています。これらの方針に基づき、生産設備の維持に必要な投資を確実に実行するとともに、将来の収益基盤拡大に向けた成長投資も積極的に推進していきます。
財務・資本収益性の課題
- ROEの低下
- 保守的なバランスシート構成
- 設備投資とリターンの不均衡
解決に向けた基本方針
資本コストを意識した資本収益性・効率性の改善
安定的かつ継続的な株主還元
投資規律の強化
現状分析① 過去の資本収益性の推移
現状分析② 過去のROE/PBRの年別推移
業績目標
2027年3月期、ROE 6.0%の達成に向けて
2025年3月期より進行中の構造改革によって組織力を強化し、コア事業であるプレミアムキットの安定的な成長を目指します。同時に、生産能力の向上や高騰が続く資材の調達力を強化し、原価の改善と利益の回復を図っていきます。また、人財やITなどへの投資も積極的に計画に組み込み、将来の成長に備えていきます。
株主還元方針
現中期経営計画では毎期増配を掲げ、累進配当を実施予定
2025年3月期~2027年3月期の中期経営計画では、ROE目標6.0%の達成に向けて、1株当たり配当を毎期15円前後増額する累進配当や大規模な自己株買いを実施する予定です。2028年3月期以降は、DOE3.0%を下限とした累進配当での株主還元を基本として検討を進めています。
キャッシュアロケーション
(2024年3月期~2027年3月期:3年間合計)
資本効率を高め、成長と株主還元を最適化
資本効率の向上など、資本コストを意識するとともに、利益成長から生み出された営業キャッシュや、借入などによる外部資金も活用し、成長投資と株主還元に資金を最適配分します。


「生きたお金」で社員の挑戦を支えたい
執行役員 経営管理本部 コーポレート戦略部長
天坊 吉彦
資本をどう使うかは投資家の皆さまの期待に応えるだけでなく、社員の挑戦の場を生み、その先のお客さまの満足に応えることにもつながります。「生きたお金」を使える会社であり続けるために、過去・現在・未来の費用や投資の意味を問い直し、その見える化と仕組み化を進めていきます。
